星野源が過労で体調不良、とのことでSAKEROCKのときから好きだったので、お大事にして頂きたいことです。
さて、時事ネタにも若干ふれたことで、今日はまもって守護月天!の作者桜野みねね先生の誕生日です!ああ!もうこの作品知ってるのはオッサンだよ!この話してもしょうがない気がしてきた。
というわけでもうちょい雑学的に需要ありそうな話題で、今日はアタリ、というアメリカの会社が「PONG」というゲームを発売した日です。
「アタリってなんだよ!?興味ねーよ!」
まぁそんなこと言わずに、悲しくなってしまいます。
アタリっていうのは1972年に創業したアメリカのゲーム会社です。任天堂は花札作りからスタートしましたがアタリは最初からゲーム会社としてスタートしています。
引用元:http://www.logodesignlove.com/atari-logo
アーケードゲームの開発からスタートして、500ドルの資本金から一年で320万ドル以上を売り上げる会社に急成長。
1972年のレートは1ドルあたり300円程度なので320万ドルを日本円に換算すると9億6千万円ぐらいになります。
後の1977年には家庭用ゲーム機「Atari 2600」も発売したゲーム黎明期を象徴する会社です。
なぜここまでアタリが急成長を遂げたかというと、アーケード機の「PONG」がバカ売れしたからなんです。
引用元:http://gamersbox.net/pages/history_of_video_game/
PONGの筐体、このデザインかっこいいですね。
ちなみに1974年にはまだappleを立ち上げる前のスティーブ・ジョブスが入社し、ゲームの開発に関わっていたことも有名な話です。
引用元:http://blog.livedoor.jp/apple_freaks/archives/667093.html
写真は1975年頃のスティーブジョブス(左)
不潔だったそうです。
「PONGってなんだよ!?俺ぁさっぱりだよ!!」
じゃあそんなアタリの成長の元になったPONGとはなんなのか。
これは「ポン」と読み現代から見るとひどく簡単な卓球ゲームになります。
By Bumm13 [2] – Originally upload at en.wikipedia.org [1], パブリック・ドメイン, Link
2人のプレーヤーが卓球台の両側に立ちピンPONG球を交互に打ち合うゲームです。跳ね返すことができなかった場合は相手の得点となり、15点先取した側が勝ち、という感じです。
PCの人は下記リンクからブラウザ上でプレイすることができます。
■Javascript Pong
http://codeincomplete.com/games/pong/
スマホでブラウザ上で出来るものが見つからなかったのですが、下記の動画をみれば雰囲気が掴めるかと思います。
「アタリがPONGを発売ってだからなんなんだよ!?」
つまりは世界的に考えてゲーム市場が大きく形成された原因の一つであるわけです。
ちなみにアメリカの家庭用ゲーム業界ではこの後、「アタリショック」と呼ばれるゲーム市場の急速な縮小が起こります。
- ゲーム市場拡大による「ゲーム制作会社の乱立」「経験の無い他業種の参入」によりクソゲー乱発
↓ - 家に帰ってプレイするまでクソかどうか分からない為ユーザーはソフトを買い控える
↓ - ゲームが売れないが大量に仕入れてしまったので値下げをする店舗
↓ - 他のソフトと比較して新作は高いからユーザーが買わない。
という負のスパイラルを発生させ、数字としては家庭用ゲームの売上高は1982年の時点で約32億ドル(同年末の日本円で約7520億円)だったものが
1985年にはわずか1億ドル(同年末の日本円で約200億円)にまで減少する状況にまでなりました。
下記はアタリショック時代のクソゲー代名詞とされる「E.T.」のプレイ動画です。
序盤のテーマソングの部分で見どころの半分は終わりです。
その後は会社の分割、買収などを経た上で、今ではアタリの名前は歴史の上での言葉か、昔を懐かしむような文脈でしか聞かなくなりました。