11月22日はサザエさんの誕生日です。
サザエさんといえば、サザエさんの夫のマスオさん。彼は磯野家に婿入りしている訳ではないのに妻の実家に同居していることから、現実で同じ状況の男性を指してマスオさんと表現することがありますよね。
これは今の価値観に基づいての見方ですが、原作は作中と同じく戦争直後です。
サザエさんといえば最近、こんな話を見かけました。
『サザエさんの舞台は戦後すぐの時代。その頃では珍しくなかったいわゆる寄合所帯で暮らしている。』
その中での「マスオさん」とは?
(現代では揶揄されるが)『説明がなくてもマスオの実家は全滅だと当時の読者には伝わった』
(当時の読者には)『マスオは「実家のない人」として違和感なく読者に受け容れられていた』
この話は三世代同居を推奨するどこかの団体の主張を受けてのもののようですが、このような背景は意識していない主張なのでしょうね。
家系図を見てみましょう
画像引用元 http://kininaru-wadainews.com/182.html
画像引用元 http://kininaru-wadainews.com/182.html
いるじゃん、家族
わざわざフグ田家が「父・死亡」となっているあたり、全滅はしていないのでは…?
現実世界を舞台としているのならば、そぐわない設定もある
マスオは大正6年生まれとなっているので(徴兵されていた可能性が高いが)兵役の話が原作中にない』
なので『終戦直後の「庶民の憧れ」の生活を描いた漫画であると考えるべき』という話でした。