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高音質の16和音!そんな時代もあったんです

今日12月1日は着メロの日です。1999年、株式会社フェイスが、株式会社エクシング(カラオケのJOYSOUNDの会社ですね)と共同で世界で初めて「着信メロディ」を配信したことが由来です。

 

この頃の携帯って機種変する度にプリセットの着メロにどんなのが入っているのか楽しみでしたよね。

そんな着メロについて振り返ってみました。

 

 

和音数の進歩

初めの着メロ対応機種はポケベルでしたが、1996年からは携帯電話でも使える機種が増えていきました。自作着メロが流行ったのもこの頃です。

初めの頃は和音ではなく単音でしたが、iモードやEZwebの開始した1999年には3和音対応の機種が発売されました。そして翌2000年には16和音、さらに明くる2001年には64和音と、瞬く間に携帯電話で再生できる和音数は飛躍的に増していきました。

まさにこの当時の着メロの進歩を傍で見ていた方も多いのではないでしょうか?最終的には128和音対応の機種も出ましたが、2002年の末に着うたが登場し、2005年にはそこが着メロの進化の到達点であったように思います。

 

懐かしの着メロサイト

着メロといえば自分で打ち込む楽しみもありますが、2000年代初頭は様々なサイトが凌ぎを削っていました。そんな中で着メロ配信サイトといえばここでしょう。

ゴルゴンゾーラ(通称ゴンゾー)    http://zola.jp/

なんと今でも着メロを提供しているサイトがいくつもあるんですね。

 

着うたになると鉄板はここでしょう。

レコチョク(旧「レコード会社直営」)         http://recochoku.jp/

いつの間にか略称が本名に変わり、着うたから通常の音楽データの販売に切り替わっていますね。時代を感じます。

 

「着メロ」の商標権

ところで「着メロ」という言葉の商標権は、着信メロディ呼び出しサービスをしていたアステル東京という会社が持っていました。そのため着メロを配信する会社ですら「着メロ」の名前を掲げるには使用料が発生していた可能性が高いのです。

後にこのアステル東京は株式会社YOZANに譲受されたのですが、そのYOZANの都税の滞納によってこの商標権が差し押さえられ、ヤフオクに出品されました。2010年3月にオークションの結果、ビジュアルアーツというソフトウェア会社がこれを落札しましたが、この商標権による使用料の請求は考えていないとのコメントを出しています。

 

自作着メロ

かつての携帯には着メロを自分で打ち込んで作る機能がありましたね。その方法を載せた雑誌は本屋に寄る度に見かけていた時代がありました。

パソコンでMIDIとして作り、携帯の機種毎に合わせて変換するといった方法もあったということはあの当時に知りたかったものです。

 

3和音で現代の曲を打ち込んでいる方がいました。イマドキなのにこの音というのは感慨深いですね。